中古車売却の契約書に契約解除の条件と損害保障を記載しよう

中古車の売買契約の解除条件は、売主と買主で違ってきます。
契約で履行するべきことが売主と買主では違うため、契約の解除条件も違ってしまうのですが、基本的には期日を守らない、取引するはずのものが違うといった契約書に書かれていることとは違うことをしてしまうと、相手に契約の解除が出来る権利を与えることになります。

契約の解除条件の主な例　売主の場合

売主が買主から契約の解除を求められる条件は、おおまかに次の通りです。

契約の解除条件の主な例　買主の場合

買主が売主から契約の解除を求められる条件は、おおまかに次の通りです。

以上が主な例なので、以下の文のあとに指定します。

「甲が契約を履行しない時は、乙はただちに書面にて契約の解除ができる」
「乙が契約を履行しない時は、甲はただちに書面にて契約の解除ができる」

契約の解除は口頭でも有効とされていますが、書面を条件にしておいたほうが安全です。

この他にも取引によって他の理由もでてくるので、取引に応じて契約の解除条件を決めてください。
契約の解除条件は、決めておかないとトラブルが起きた時に対処しずらくなるので必ず決めておいてください。

相手が契約を履行しなかったことで発生した損害は、相手にそのまま請求することになります。
しかし、契約書にそのことを記載しておかないとトラブルの上にトラブルが重なってしまうので、必ず記載しておきます。
実際にどれだけの損害が出るかはその時にならないとわからないので、明確な金額は記載せずに記載します。

「甲が契約を履行せず、乙に損害が生じた場合は甲はその損害をすべて補償する。」
「乙が契約を履行せず、甲に損害が生じた場合は乙はその損害をすべて補償する。」

契約の解除ではなく契約を履行しないことを条件にしているので、相手が契約を履行しない時点で損害の補償を求められます。
当然ですが、契約を解除した場合でも相手が契約を履行しなかったことが理由で契約解除をしたのなら相手に補償を求められます。
ただし、災害などが原因で意図せず契約を履行できなくなる場合もあるので、以下の文も加えます。

「天災や不可抗力で契約の履行が不能になった時は、双方の協議の上解決する。」

あとは裁判になった場合にどうするか、契約書に書いていないことが起きた時にどうするかを記載するだけです。

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