中古車買取業者が行う査定の仕組みとは

買取業者が行う査定の仕組みについて

車の買取業者の広告を見ると「査定額アップ」などの言葉をよく目にしますが、本当に査定額がアップするのでしょうか。

 

 

【査定額を決定する際の仕組み】

 

車の買取業者が行う査定は、売却する車の価値を決める大事な作業ですが、その手順には決められた仕組みが存在します。
買取業者の行う査定は車の良い面を評価してポイントがプラスされていき、その結果査定額が上がっていくというものではありません。

 

 

実際の査定で行われる手順は、完全な車の状態を100点とした場合、そこから問題を見つけて減点をしていき評価を下げていくマイナス方式になっています。
例えどんなに査定をする車の良い面が合った場合でも評価が上がるわけではなく、プラスの部分があっても評価を下げずに査定額を下げないだけです。
そのため、広告でよく見かけるような「査定額アップ」が実際に行われることはなく、減算方式で査定額が計算されます。

 

 

オートオークションの取引価格にも左右される

 

車の買取業者が行う査定は、査定額の基準となる価格を相場価格として取り扱います。
相場価格は車の買取業者や販売店のみが利用を許される中古車専門の市場「オートオークション」での取引価格に左右されるので、相場価格が高ければ高いほど査定額の基準も高くなります。
その反面、オートオークションでの取引で価格が安い車は相場も下がるので査定額の基準も下がり、あまりに安い場合は、無料買取や買取を拒否される場合もあります。

 

 

車の買取業者はオートオークションの取引によって生まれる相場価格を基準にしてにして買取価格を決めますが、相場価格をそのまま査定の基準額にしているわけではなく、相場価格から20%から30%程度低い価格を基準としています。

 

 

相場より少し安い値段で買い取る理由は、車の買取業者が買い取った車を処理する方法にあります。
車の買取業者は買い取った車をいつまでも持ったままにしていると管理費がかかり、時間が経てば年式が古くなるので、買い取った車は素早く処理しないと利益が出ません。
そのため、車の買取業者は相場価格が決まる場でもあるオートオークションに買い取った車を出品して売却します。
オートオークションで買い取った車を処理して利益を得るので、相場価格を査定の基準額にすると利益を出せないのです。

 

 

しかし、オートオークションに出品する車は厳しい検査を受ける必要があり、車の状態が悪ければ相場価格より安く取引されます。
そのため、買い取ろうとする車を査定する時にマイナスとなる所がある査定額を減額するのです。
減額する幅もオートオークションで売却した場合を考慮しているので、場合によっては大幅な減額になる場合もあります。

 

 

車の買取業者の全てが買い取った車をオートオークションで処理しているわけではありませんが、基本的に買取専門業者は自社で販売する店舗を持たない場合が多いので、車を買い取ってはオートオークションで処理するを繰り返して利益を上げているのです。

 

 

査定の仕組みは車の買取業者が利益を出せるようになっているので、広告で見るような「査定額アップ」が実際に行われることはないのです。
「査定額アップ」という事は理論上ではありませんが、車をより高く買い取ってもらう方法はあります。
より高く買い取ってもらうテクニックを当サイトでは公開しておりますので、ぜひ活用してください。


 
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