車売却時に課税されない理由とは

車を売却した場合は課税される可能性がありますが、実際のところは個人で車を売却しても、課税されることはまずありえません。

個人が車を売却した場合に課税されることがない理由は、車を売却した時にかかる税金の種類と、課税される条件にあります。
個人が車を売却して得たお金は譲渡所得とされ、利益（儲け）が出た場合にのみ所得税が課税されます。
この「利益がでた時に所得税が課税される」ことが大きく関係します。

車を購入した車が新車だった場合は、一度乗ってしまえば中古車として扱われます。
購入した車が中古車でも同じで、売却をする時はすべて中古車という状態で売却します。
中古車にも市場があるのでその価値は日々変動し、基本的に年式の古い車は時間が経つごとに価値が落ちていきます。
購入した車も時間が経てばその価値は少しづつに失われて価格が安くなります。時には一気に価値が落ちることもありますが、価値が上がることはほぼありえません。
そのために購入した時の価格よりも車の価値が下がってしまい、売却をした時には購入したときの金額よりも安い価格でしか売却できません。
買った時の価値よりも高く売れていないので、売却してお金を得ても損をしている状態です。
車を売却した時に課税される税金は所得税なので、損をしている場合は課税されません。

新車はもちろん、中古車を購入するときには販売店で購入することがほとんどですが、販売点は売る車の価格を決めるときに利益分を計算して価格を決めています。
そのため、新車や中古車を購入してすぐに売却したとしても、購入した時の価格と同じ値段、あるいはそれ以上の価格で売却できることはありません。
一度購入した車は売却するときに必ず購入した金額以下でしか売れないので、売却した場合は必ず損をする形になります。
これらの理由により、個人が車を売却しても課税されることはまずありえないのです。

もし利益が出た場合でも

もし車を売却した時に、購入した時の価格よりも高く売れたとしても、高く売れた分の金額が50万円以内であれば特別控除があるので課税されません。
ただし、購入したを売却するときに50万円以上も高く売れるようなことはほぼありません。
50万円を超える利益が出たとしても、基本的に個人の場合は確定申告をしなければ利益が出たことが発覚することはほとんどありません。
ただし車の売却先に査察が入った場合などはそこから辿られる可能性があるので確定申告をしておいたほうが面倒なことになりません。
車を転売したり、車のコレクターでもなければ車を売却した時に課税されるほどの利益を得るのは難しいので、基本的に車を売っても税金はかからないと考えておいて問題ありません。

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