車を売却すると返還される税金
車を売ると、税金などのお金が戻ってくることがありますが、必ず戻ってくるのかと言うとそうではありません。
車を売ると戻ってくるお金は、実際には存在しません。
一般的には自動車税や保険期間が1か月以上残っている自賠責保険料、リサイクル料金や自動車税、自動車重量税が戻ってくるとされますが、本当の意味では戻ってくるとはいえないのです。
自賠責保険
自賠責保険は加入が義務づけされている強制保険なので。車検が残っている状態の車なら通常は有効期間内です。
車が不要になれば自賠責保険の有効期間が1か月以上残っていれば、残っている分の保険料が返還されます。
しかし、車を売却した場合は保険会社から残りの保険料が返還されることはなく、廃車や一時登録抹消をした時にのみ返還されます。
自動車税
自動車税は車を購入した次の月から3月31日まで課税される税金で、新車を購入すると必ず収めることになる税金です。
中古車を購入した場合はすでに自動車税が納付されていると年度末まで課税されません。
自動車税も車を売却した場合に戻ってくるお金の1つですが、実際は車を売却しても返還されません。
返還される場合は車を廃車した時と、一時登録抹消をした時のみです。
自動車重量税
自動車受領税は車検を受けるときに、車検の有効期間分に応じた金額を納付します。
車検が残っている車を売却した場合には車検の残り期間分が戻ってくるのが一般的ですが、返還されるわけではありません。
リサイクル料金
リサイクル料金は新車の購入時に支払うもので、車の寿命が尽きた時にその車をリサイクルするための費用として、車の所有者が「預け入れる」形になっています。
リサイクル料金はその時の車の所有者が負担することが一般的なので、車を売却して所有権を他人に写した場合はリサイクル料金が戻ってくることになっていますが、返還されるわけではありません。
戻ってくるのに返還じゃない?
車を売却した場合、税金やリサイクル料金、自賠責保険などはそれぞれを管轄する自治体や団体、企業などから返還されるわけではなく、車を売却した相手が、購入してから自分で使う期間を自分で負担する形で戻って来ます。
そのため「必ず戻ってくる」という保証はありません。
車を売却した場合は、売却した相手が車の代金に上乗せして支払うのが一般的ではありますが、明確に法律などで定められているわけではありません。
そのため相手によって拒否してくることもあり必ず戻ってくるという保証がないのです。
特にネットオークションや個人売買などで車を売却した場合、相手とこれらの返還についてトラブルになることもあるので、不安があるのなら車の買取業者を利用したほうが安全です。
車を売却した時に戻ってくる税金関連ページ
- 個人が車を売る場合
- 個人で車を売る場合の税金はどの位かかるのかを記載しているページです。税金に関しての知識を知っておかないと後々痛い目にあう可能性がありますので、しっかりと予習しておきましょう。
- 法人が車を売る場合の税金
- 法人が車を売る場合の税金は個人の場合とは考え方が全く違いますので、注意をする必要があります。法定耐用年数という専門的な考え方になりますので、分からない場合には専門家に相談するのが無難かもしれません。
- 車売却時の税金の種類
- 車を売却する時にかかる税金の種類について記載しているページです。
- 車売却時の税金の金額
- 車を売却した後に課税される税金の金額について記載しているページです。特別控除など税金には様々なルールが存在します。いくら課税されるかはその人の車の状況にもよります。こちらのページを参考にしてください。
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- 通勤用の車や通学用の車が課税されない理由について記載していきます。譲渡所得のうち、所得税が課税されないものの条件があります。車を売却する前に確認をしておくと良いでしょう。
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- 車を売却した際には通常課税されるのが普通ですが、実際に納税をしたことのある方はほとんどいません。なぜ、車の売却時に課税されないのか、理由を記載していきたいと思います。
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- 個人が車を売却する場合に、車の使用用途によって税金が変わってきます。少しあいまいですが、事前に知識を身につけておくことで、スムーズな取引を磨ることができます。